失敗を教訓に!負けないための対策

トレーダーの8~9割は利益を出せないでいる

FXをやったことがない人にとっては、何となく一攫千金のように儲かりそうというイメージがあると思います。 それもそのはず、FXの利益を数億円も申告していなかった主婦が脱税で告発されたようなニュースが流れ、 ネット上に本当かどうかは分かりませんがFXで大儲けをしたという体験談が躍っています。

そんな夢を抱いてFXを始めようと思っている人の出鼻をくじくようで申し訳ないのですが、 FXをやっているトレーダーのうち、8割以上の人は利益を出せないでいるという現実をご存知でしょうか。

そんなバカな、それだったらFXがこんなにブームになるはずがない!
そう思われるのもごもっともなのですが、一時的にはコツコツと利益を増やしていっている人であっても、 何か相場の急変動に巻き込まれてそれまでの利益を全て吹き飛ばしてしまい、 遂には損失まで出してしまうというパターンは非常に多く、そのダメージが大きすぎてもう 市場に参加できなくなってしまったという人も少なくありません。

FXで大儲けした人の話は大々的に広がりますが、その逆というのは実に寂しいもので、 ひっそりと市場から姿を消しているのです。 こうした人がなぜ失敗したのかということを検証するのは、大いに意義があることです。
それと同じことをしなければ痛い目に遭わなくて済むのですから。

こういった人、特に初心者に共通しているのは、ストップロスの遅さです。
本来であれば最初の新規注文時にIFOの注文を出しておいてストップロスを設定しておくのがセオリーです。 それをしなかったばかりに、相場がどんどん逆方向に進んで取り返しがつかなくなったところでポジション決済 (またはロスカット)となり、大きな損失に立ち直れなくなってしまうのです。

塩漬けの恐怖


買いでも売りでも構いませんが、建てたポジションが思った方向に進んでくれなかった場合、どうしますか? 最初から「このレベルを超えたらストップ」というのを決めている人はストップロスを自動的に発動させて そこで損失を食い止め、次の取引に向かって戦略の練り直しをします。

しかし、「いつかは相場も戻るだろう」という希望的観測のもと、ポジションを保有し続けることがあります。 これを塩漬けといいます。もともとは株投資でよく使われている言葉ですが、株のほうでもあまり良い意味で使われている 言葉ではありません。
本当の塩漬けは長く漬け込めば美味しくなるので良いのですが、相場の塩漬けというのは、単に相場観を外してしまった ものをいつまでも確定させない(認めたくない)という人間心理から起こるものです。

もちろん、FXの相場は長期スパンで行ったり来たりするものなので、仮に相場観を外してしまったとしても 目的のレートに相場が戻ってくるという期待はあります。特にドル円のように流動性の高い通貨ペアの場合は 需給それぞれの勢力が活発な売買をしているので、その動向によっては相場が戻ってくるということもあるでしょう。

しかし、それが必ずしもいつでも起きるとは言えないのです。ポジションを建てたところからはるか遠くに行って しまった相場が、さらに遠くに行くような展開を見せたとしたら、どうしますか?
もはやストップロスをするにも含み損が大きすぎるということで、さらに塩漬け。やがて損失の大きさに耐えられなくなり、 FX業者のマージンコールや強制ロスカットでジ・エンドというわけです。

上級者はこの恐ろしさを知っているのでストップロスによるリスク管理に長けていますが、初心者ほどこの ストップロスに対する意識を高く持つ必要があるでしょう。

下手なナンピン、すかんぴん

相場の世界には色々な格言があるのですが、その中によく使われているものとして
「下手なナンピン、すかんぴん」
という言葉があります。これはどういうことでしょうか、その解説の前に、ナンピンという言葉の意味を解説する必要があります。
ナンピンというのは、相場が思惑と反対の方向に進んでしまった時によく用いられる方法です。 それでは、例を挙げて解説しましょう。

ドル円で80円ちょうどの買いポジションを建てたとします。さすがに80円を割り込むことはないだろうという判断で、 80円より下にストップロスを入れるということもしませんでした。

ナンピンで粘るより、
損切して諦めた方が
良さそうね…

しかし、相場に絶対というものはありません。まさかの80円割れを起こしてしまい、 相場はストップロスを巻き込みながら一気に79円前半にまで下落してしまいました。 これはイカンということで損失をカバーするため、もう一度逆張りによる買い参戦を考えました。 79円台を割り込む可能性はさらに低いだろうということで、79円ちょうどの買い注文を入れました。こ
れが成立すれば79円と80円のポジションを持つことになり、平均成立額は平均化されるので79.50円になります。
今後相場が79.50円をより上に行けば、全て決済した時点で利益確定です。
このように、損失が出ているポジションの取得額を平均化して利益を狙うことをナンピンと言います。

しかし、この例では79円割れはないだろうという読みのもとで建てたポジションですが、 相場の下落が止まらず、さらに下落が進んだとしたらどうでしょうか。ナンピンで建てたポジションにも 含み損が出てしまい、傷口を広げてしまいます。
このように、慌てて入れたナンピンというのは「すかんぴん」だというのが、この格言の意味するところです。