売買の注文方法 応用編

IFD(アイエフディー)

機敏な取引が求められるFXらしく、FXには成り行きや指値だけでなく、 ちょっと奥の深い注文方法があります。それらは1つの注文だけで終わるのではなく、 ある一定の条件で設定した注文が成立した時点で、後ろに控えている注文が 自動的に発注されるというものです。
1回の注文で2段階の発注ができるところが大きな特徴です。

ここではまず、その中でもよく用いられるIFD注文を解説します。 IFDというのは「If Done」の略で、「もし、こうなったら実行せよ」 というような意味合いの言葉です。

それでは、例を挙げて解説します。ユーロ円相場が114円台で推移しているとします。 ユーロはドルに次ぐ流通量のある通貨なのであまり激しい値動きというのはないのですが、 それでも一方向に進みやすいという特徴を持っています。 つまり、トレンドが発生したらその方向に加速していく傾向があるということです。

その特徴を利用して、IFDで利益を出す方法を考えてみましょう。
ここでは押し目買いをやってみたいと思います。ユーロ円が上昇相場を継続していて、 順調に伸びている時を想定してください。 どんな上昇相場でも、一定の上昇をすると利益を確定しようとする売りが起きます。 その動きによって一時的に相場が少し下落して、再び強い上昇を続けるという 展開のことを押し目買いといいます。

IFDで押し目でちょっと下落しそうなところに買い注文、そして下押しが 終了したところで再び上昇することを想定して、注文時よりも上のところで売り注文。 これをIFDで同時に出しておくのです。
例えば114.50付近で上昇を続けていたユーロ円が、一旦下押しで114.10付近に 下落したとします。この時点でIFDの買い注文が成立し、再び相場は上昇。 IFDで出しておいた114.75の売り注文がその後ヒットしたとしたら、 65ポイントの利益獲得成功となります。

OCO(オーシーオー)

IFDは2段階注文の基本となる注文方法ですが、ここではそれをさらに進化させてOCO注文を解説します。
これは厳密に言うと2段階の注文ではないのですが、1度に2つの注文を出すという意味では2段階です。
OCOとうのは、2つの注文を出しておいて、いずれかの条件が成立した時に発注するというもので、 主に損切りなどのリスク管理に用いられます。

ここでも実際の使い方で解説したほうが分かりやすいと思いますので、 114円台のユーロ円相場で解説します。すでにポジションが成立していて、114.50円で買い ポジションを保有しているとします。
相場が上昇すると思って建てたポジションなので、ユーロ円はその後も円安が進んでいくという 市場予測をしています。しかし、どんなに自信のある取引でも絶対はありません。
万が一ユーロに不測の事態が発生して急落した時のことを考えると枕を高くして寝られないので、 利益確定とともにストップロスの注文を入れておきたいと考えました。
そこでOCOの登場です。OCOは相反する2つの注文を同時に出せるので、この場合は 114.75円で利益確定の売り注文、そして114円割れを起こした時のことを考えて、 113.85円でも売り注文を入れます。
もちろん、この113.85の売り注文というのは利益が出ないのでストップロスです。 この相場展開ではなかなか114円を割り込むことがなかったユーロ円だったものの、 一旦そのレンジをブレイクすると一気に相場が進む傾向のあるユーロだけに、 保険をかけたというわけです。
これで、予定通りの相場展開になれば25ポイントの利益、万が一の事態があっても65ポイントの 損失で食い止めることができるようになりました。

OCOというのはこの他にも、すでに相場展開が予想通りになっていて含み利益が出ている場合 であっても活用することができます。先ほどのユーロ円に例えると、相場が予想よりも強い上昇を している場合、114.75とは言わずに115円台乗せもあるということでもっと上に利食い注文 を入れたとします。
しかし、当初は114.75で利食いをする予定だったポジションですから、そこまで下落した場合には 当初の予定通りの利食いをしようと考えます。 この場合、114.50の買いポジションに対して115円台の売り注文、それと同時に114.75にも ストップ注文を出します。名前はストップとなっていますが、両方どちらも利益が確定します。

IFO(アイエフオー)/別名:IFDO、IFD-OCO

ある注文が成立したら、次の注文が自動的に発注されるIFD。そしてすでにあるポジションに対して 上と下で同時に決済注文を出すことができるOCO。この両者はそれぞれ便利なのですが、 ある注文が成立した時点で、自動的にOCOの注文を出したいという局面があります。 多くの日本人投資家が寝ているニューヨーク時間や、仕事中にあまり売買画面を見ることが出来ない場合など、 できるだけ自動的に注文処理をしておきたいこともあります。
そんな時に使いたいのが、ここで解説するIFOです。

これはIFDとOCOを組み合わせた注文方法で、ある条件になった時に注文が成立し、 それと同時にOCOの注文が自動的に発注されるというものです。 ある条件になったところでポジションを建て、それと同時にストップロスのリスク管理も含んだ OCO注文が出されるというもので、これがあれば一連の取引を全てプログラムすることができます。

利食いと損切り注文
が同時に出せる
のは…

ここでも114円台のユーロ円を例えに解説していきましょう。

114円台の後半で推移しているユーロ円、まだまだ上昇余地がありそうということで押し目が入りそうな 114.50で買い待機することにしました。その時に目標とする利食いポイントは115円台目前の114.90とします。 これで114.50の買いと114.90の売り、IFDの注文を出すことができます。
しかし、一方向に振れると加速しやすいユーロ円ですから、万が一のことを考えてストップロスの 注文を入れておきたいところです。やはり114円台割れという大台割れを意識して、ストップロスは 113.85とします。
これを全て整理すると、
114.50で買い、そして114.90の売りと、113.85の売り、
というIFO注文を出せば、全ての条件に対応することが可能です。