ユーロ ~欧州の統一通貨~

ユーロ紙幣

米ドルはアメリカ合衆国の通貨です。つまり、アメリカ合衆国という一国のために発行されている通貨なのですが、ユーロは単一の国で流通している通貨ではありません。EUに参加しているヨーロッパ諸国で流通させるために作られた、統一通貨です。

EUに参加している国は西側ヨーロッパを中心に増える傾向にあり、ユーロ圏と呼ばれる経済圏は現在も拡大する方向性を示しています。その以前には、ヨーロッパ諸国にはたくさんの通貨がありました。

  • ドイツにはマルク
  • フランスにはフラン
  • スペインにはペセタ
  • イタリアにはリラ

という具合です。それぞれの通貨はまだ現地で使うことができますが、これらの国々が将来的な統合を視野に、まずは通貨を統一しようということで人工的に作られたのがユーロです。

なぜそんなものが必要だったのか?
その答えは簡単です。
米ドルや日本円など、世界には経済大国で流通する強い通貨があります。ヨーロッパ諸国がそれぞれ独自に発行している通貨では競争力を維持できず、国際競争に勝てないと判断したからです。

ユーロという通貨の誕生により、ユーロ圏を単一の経済圏と見なすことになりました。それぞれの国だけだと競争力が低くなりますが、ユーロ圏全体となると経済規模はアメリカや中国、日本などと引けを取らない規模になるので、ユーロという通貨にも国際的な信用がつくようになりました。

現在では米ドルに次ぐ第二の基軸通貨としての地位を確立しており、米ドルとユーロの通貨ペアであるユーロドルは世界で最も取引量の多い通貨ペアとなっています。

この通貨ペアの動向というのは他の通貨ペアにも大きな影響を与えます。
例えばユーロドルでユーロ買いが進めば、ドル円はドル売りでユーロ円はユーロ買いとして反応します。

対円の通貨ペアを専門的に取引している人も、ユーロドルの動向には注目をしておくべきでしょう。