幾ら利益がでたら納税?脱税のペナルティは?

FXで利益があったなら、確定申告をしなければなりません。
どうせ税務署にはわからないから、などと軽く考えている人もいるかもしれません。しかし、万が一税務署にわかったときには重いペナルティが課せられ、これまでの利益が全部失われてしまう、などということすらありえます。
ルールをしっかりと理解して正確に納税しましょう。

1)いくらもうけたら納税しなければならないのか?

お金

サラリーマンの場合には、利益が20万円を超えたら確定申告をして納税する必要があります。ただし、サラリーマンでも給与所得が2000万円以上の人は利益額に関係なく申告義務があります。フリーターや専業主婦については、年間所得が38万円以下の場合は必要ありません。それ以外の人、例えば自営業者の方などは、利益額にかかわらず申告しなければなりません。
申告しなければならない利益は1回の取引での利益ではなく年間の合計額です。損をしたことがあれば、その分は利益から差しひきます。取引所先物取引などの損益や、公的年金など他の雑所得があれば、それも加えます。利益を得るために使った費用は、必要経費として差しひくことができます。必要経費となるのは、例えば、セミナー参加費、投資に関する雑誌等講読費、有料コンテンツ代など、投資でかせぐために実際に必要となったコストです。FXのためのソフト代なども含まれます。仮に25万円の利益があっても、経費として5万円の支出をしていたならば、25万円―5万円=20万円、となり申告の必要はありません。

尚、利益ではなく損をした場合も、確定申告をしておくことをお勧めします。2012年からFXも「損失の繰りこし」が可能となり、翌年以降利益がでたときに過去の損失を相殺することができます。繰りこしできるのは3年間です。損がでたときに申告をしていないと繰りこしは利用できません。

2)利益を申告しなくても税務署にはばれないか?

実際には、利益が少額の場合には税務署にばれない可能性が高いでしょう。だからといって、納税しなくてよいことにはなりません。納税は国民の義務ですので、正確に申告すべきです。
FXの脱税がわかって追徴課税された人や、逮捕されたカリスマ投資家もいます。そうなってから後悔しても仕方ありません。

3)脱税したときのペナルティは?

脱税の罰則はいくつかあります。
まったく申告をしなかった場合には、「無申告加算税」が課されます。

税額が50万円までは15%、
それ以上は20%を本来の税金に加えて支払わなければなりません。

もし、事実のいんぺいなどがあり悪質だと判断された場合には「重加算税」として40%となります。
加えて、税金の納付が遅れたことに対して、「延滞税」も納付の義務があります。遅れた期間に応じて、年7.3%~14.6%です。
脱税は所得税法違反という罪ですが、悪質な場合には刑事告発され逮捕・起訴ということもあります。最高で5年の懲役刑となります。

4)時効はあるのか?

時効は5年です。
ただし、悪質なものについては7年です。例えば、税務調査などで脱税が発覚すると、その年の分だけでなく最高で7年前にさかのぼって追徴されることになります。その場合、延滞税も7年分課されるため非常に高額になってしまいます。これまでに得た利益以上の税金を払わなければならなくなることもありえます。

期限内に正しく申告し納税をすれば何も問題はありません。ルールをしっかり守って正確に納税しましょう。