基本はローソク足と移動平均線で相場予想

チャートの動きをみて買い・売りを判断

あらゆる相場と向き合っている人にとって、チャートというのはとても密接に関係している存在です。 チャートから示されるたくさんの売買サインをうまく拾っていくことで、 相場観の精度は飛躍的に上がると言われていますので、相場で勝つためにはチャートを避けて通ることはできません。

それでは、そもそもチャートというのはどういうものなのでしょうか。
簡単に言えば、過去の値動きを見やすいように視覚化したものです。 それとよく似たものにグラフというものがありますが、チャートはそれよりも数学的な理論が色々と投入されていて、 未来を予測するために便利な機能が満載されています。

よく見るチャートと言えば、ローソク足と呼ばれるものです。
英語でもCandle Stickと呼ぶので、洋の東西を問わずローソクにしか見えない形をしているということなのでしょう。 実際にローソク足を見ると、両端から芯が出ているローソクという感じでしょうか。
ローソク足は優れたチャートで、少ないスペースで非常に多くの情報を得るために役立ちます。

また、チャートにはそれ以外にもたくさんの種類があります。相場が上層傾向にあるのか、 下降傾向にあるのかというトレンド分析に使うものだけでなく、現在の相場が買われすぎになっているのか、 はたまた売られすぎになっているのかという温度感を測るためのオシレーター系チャートというものもあります。

また、相場には必ず転機となるポイントがあります。上昇を続けていても、必ずそれが止まるポイント、 下落を続けていてもそれが止まるポイントがあります。
そういった転機を探るために活用されているボリンジャーバンド一目均衡表などの便利なチャートもあります。
こうした特定の用途に用いられる専門的なチャートはテクニカルチャートとも呼ばれています。

チャートの見方、グラフとの違い

チャートを見る手段はたくさんあります。FX業者によっては口座を開設していない人であっても チャートを見ることができるようになっているところもありますし、 マーケット情報を専門的に配信しているサイトにもチャート機能があるところがあります。
こういったサイトを利用すれば、最新のチャートを無料で見ることは簡単にできます。
実際にチャートを目にしてみて、何となく値動きが上下している様子はローソク足を見ただけで分かるのですが、 それ以外にいったい何が分かるのかチンプンカンプンだという人がほとんどでしょう。
最初はそれで全く問題ありません。

まずは、折れ線グラフのようにどのような値動きをしてきているのかということを掴むことができればOKです。 また、チャートには足の種類というものがあって、短いものから順に挙げると
1分足、15分足、60分足、日足、週足、月足、年足
などがあります。これはあまり解説の必要がないかも知れませんが、それぞれ1分間の値動き、 15分間の値動き、60分間の値動き…という具合にどれだけの時間をまとめて ひとつのローソクにしているかという点で分類されます。

もちろん、1分足というのは最もスパンの短い値動きを把握するために用いられるもので、 日足より大きなチャートというのは、おおむね長期トレンドの分析に使用されます。
次にチャートに2つの色が分けられていることにお気づきかと思います。 これはそれぞれ、陽線と陰線と呼ばれるもので、陽線は上昇、陰線は下落を示しています。
陽線がいくつか連続で並んでいる時というのは、相場が上昇し続けていることが見て取れると思います。 その逆に、陰線が続いている時も同様です。
それでは、次の項で1個1個のローソク足をどのように見るのかという点を解説していきます。

ローソク足は情報が満載

代表的なチャートであるローソク足。
それでは、たくさん並んでいるローソクの1つを取って、どうやって見るのかという点を解説したいと思います。

まず、ローソク足の胴体部分に注目してください。これは始値と終値を示しています。 仮に60分足のローソク足チャートであれば、00分の時点の始値、59分時点の終値を示しています。
陽線であれば胴体下が始値で、胴体上が終値です。その証拠を見ていただくために、1つ前のローソクを見てください。 1つ前のローソクの胴体に注目して、終値と1つ次のローソクの始値は同じところにあるはずです。

こうして、ローソクは次のローソクに値動きを引き継いでいるのです。
次に、ローソクの芯に注目しましょう。これは最高値と最安値を示しています。 胴体からはみだしているということは、始値と終値の間にそれをはみ出すような値動きがあったということです。 逆に芯がはみ出していないということは、始値と終値の間に突出したような値動きがなかったということになります。

これを踏まえてさらにたくさんあるローソクの中で十字になっているものを探してみてください。 あちこちにあると思いますが、それらが出現している場所にある共通点があることにお気づきでしょうか。
全てがそうだというわけではありませんが、おおむね相場が反転している ところにあるのではないかと思います。上昇トレンドが転換して下降に転じている時、またはその逆の時です。 これは十字線(同事線)と呼ばれるローソクで、始値と終値がほぼ同じになっていて、 それぞれ上下にちょっとはみ出した値動きがあったことを示しています。

つまり、十字線が出ている時というのは上下それぞれに値動きを試す動きがあったものの、 結局は始値と同じ終値に落ち着いたということで、相場がそれまでのトレンドを失っていることを示唆しています。

代表的なチャートパターン

ここでは、たくさん並んでいるローソクの並び方にから分かる、 代表的なチャートパターンを見ていきたいと思います。 ここではローソクを個別に見るのではなく、大きな波形として見ていただいたほうが分かりやすいと思います。
まず、最も有名なのがダブルトップダブルボトム
これはアルファベットの「M」または「W」のような形になっているパターンです。 ダブルトップの場合は、一度高値を試しにいく動きがあったものの、あるところで相場が止まったとします。 その後相場は利食いなどに押されて若干下落します。そして再び買い勢力が価格を上げ始めます。
その時に、どうしても前回の高値が意識され、「今度もそれ以上はいかないのではないか」 という市場参加者が多くなります。その結果、前回の高値以上の値動きをするだけの買い圧力がなくなり、 2回の高値を演じて、相場は下落トレンドになります。
こうした動きを、ダブルトップといいます。
2回高値を試したものの、結局は失敗に終わったことで相場は下を試す動きに転じるというわけです。

ダブルボトムというのは、これと全く逆の動きだとお考えください。
次に、ヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)をご紹介します。
これは人間の肩と頭をイメージしていただくと分かりやすいと思います。 まず、一度試した高値が一定のところで止まり、少し下落します。再び買い圧力が強まって上昇し、 前回の高値をブレイクしたとします。しかし、やはり買い圧力は続かず前回より上のところで上昇が止まります。 そして、また前回高値の後に下げた水準まで下がります。そして、再び上昇。
しかし、今度は1回目の高値ラインまでしか上げることができず、「肩」「頭」「肩」という ヘッド・アンド・ショルダーが完成します。これは三尊天井とも呼ばれる典型的なチャートパターンなので、 この形が出現するとかなり高い確率で相場はトレンド転換します。

つまり、過去にヘッド・アンド・ショルダーが出現した時のイメージを多くの市場参加者が持っているので、 暗黙の了解で投資行動が転換しているのです。

平均価格が大事

相場観を見極めるために大切なチャートに、移動平均線というものがあります。
これは名前のごとく、値動きの平均値をグラフ化したものです。この移動平均の何が重要かと言いますと、 それぞれの移動平均線はじどれだけの期間で平均値を取っているかという点にあります。

主な期間は21日、89日、200日などがあります。この日数の根拠は特になく、 これまでにチャート分析をしてきた色々な人が最終的にこの日数が最も分析の精度が高いと判断したものと思われます。 実際に、FX業者が提供しているチャートツールなどを見ても移動平均線のところには最初から これらの日数が設定されているところが多く見られます。
もちろんこれらの日数は自由に変更することができるので、好みで変更しても構いません。

ローソク足と
移動平均線は理解
しなきゃ…

大切なのは、それぞれの数値が短期、中期、長期という3つにしっかり分類されていることです。
実際に移動平均線を見ると、3本の線がそれぞれ独特の形を描いていることが分かります。 ちょっと考えれば当たり前のことなのかも知れませんが、短期日数の移動平均線というのは 実際のチャートと近いところを推移しており、起伏に富んだ形をしています。
そして、中期の線はだんだん波形がなだらかになってきており、200日規模の長期移動平均となると、 ほとんど横一線に近いような波形となります。
これらの線がそれぞれ近づいたり離れたりしながら、推移しているのが移動平均線です。

それでは、これらの線が持つ意味とはいったい何なのか?
まず言えることは、相場というものが平均に近づこうとするベクトルを持っているということです。 移動平均から大きく離れている時は、自然に移動平均線に近づこうとしますので、 大きく上げている時は移動平均に向かって下げ、大きく下げている時は移動平均に向かって上げ、という推測が成り立ちます。