FXの仕組み ~FXってなんだ?~

外国為替の仕組み

毎日のようにニュースで報道される「今日の円相場は…」という数値。
これは日本円が外国の通貨に対してどれだけの価値を持っているかという時価を報道しているわけですが、 おそらくFXトレードをしていない人にとってはあまり関心がない数値ではないでしょうか。
もちろん貿易など外国との取引が日常的にある人というのは、円相場に敏感にならざるを得ませんが、 直接的な関係が無い人というのは、円相場がどうなったからといってすぐに生活に直結するものではありません。

にもかかわらず、毎日のように円相場は報道され、
とても大事な情報であるかのように取り扱われています。これはなぜでしょうか?

円相場というのは、簡単に言うと日本経済の実力がどうなのか、 今後どうなっていくのかということを評価する数値でもあるからです。ご存知のように日本円はとても強い通貨で、 世界的に見ても高い状態が続いています。

これは要するに、日本円を買う人が多いことを意味しています。なぜ日本円を買いたいのかという理由は実にたくさんあります。
まず、実需筋と呼ばれる本当に日本円が必要な買い手です。

今日のドル円
相場は・・・

輸出企業が海外で得た外貨を日本円に両替する場合、海外に投資をしていた投資家が投資を終えて 日本円に戻す場合などが挙げられます。
さらには投機筋といって世界中で資金を運用しているヘッジファンドのような勢力は、ドルやユーロよりも安全性が高い通貨として日本円に避難するために買うということもあります。

一方、日本円を売ろうとする勢力としては、支払いのために外貨が必要な輸入企業、 海外に投資をしようとする投資家などです。FXトレーダーの多くは高金利である外貨を買うことがあるので、 この場合は円売り外貨買いです。

こうした双方の勢力の綱引きにより、外国為替相場は毎日値動きを演じているのです。

為替レートは誰が決める?

あくまでも市場参加者の需給バランスによって決められる為替レートですが、時にはそうでないことがあります。 ご存知の方も多いかも知れませんが、今は世界的な通貨戦争が起きていると言われており、 各国それぞれが自国の通貨を安く導こうとする政策をとっています。
「自国の通貨は強いほうが良いのでは?」と思いそうなものですが、 それだと海外に自国製品を輸出する時に価格が高くなってしまうので、 自国の輸出産業を守りたい主要国は一斉に自国通貨を安く誘導しています。

では、どうやって誘導するのか? その方法はさまざまなのですが、代表的な方法としては中央銀行による市場介入と、金融緩和があります。 市場介入というのは最も分かりやすい方法で、為替レートが一方向に進みすぎている場合に、 その反対方向に売買をします。よくあるのは、いきすぎた円高を是正するために日銀が円売りドル買いをするようなケースです。


2011年3月にあった大地震の際には円高が進みすぎて、史上最高値を更新するというパニック相場になりました。 その際にはG7各国が協調介入をして、一斉に円売り介入を行いました。それにより相場は一気に回復し、 今度は逆方向に激しい値動きを演じました。
市場介入に投入される資金(実弾と呼ばれます)よりも、その動きに反応した投資家からの便乗取引がかなりの金額になるので、 市場の行き過ぎを止める効果があります。

次に、現在世界各国が実施している金融緩和政策。
自国の通貨をどんどん供給することで、自国通貨の希少価値を薄れさせて価値を下げ、 レートを下げるという効果を狙っています。これについては日本も同様の政策をとっており、 何兆円という単位で市場に資金供給をしています。
為替レートの変化によって自国の経済が大きな影響を受けることは間違いないので、 世界各国は自国の通貨が自国にとって有利に動くように、このような政策をとっているのです。

円高、円安ってなんだ?

最近の経済ニュースでは、とりわけ円高が問題視されている報道が目立ちます。
円高とは外貨に対して日本円が強くなり、相対的に外貨の価値が下がるという状態のことです。
2011年3月に起きた大地震の影響でドル円相場が円買い一色になり、史上最高値を更新して76円台をつけたことは有名な事件ですが、 これだけ急激な円高が進むということは、買いポジションを持っていた多くの FXトレーダーが痛い目にあっていることが予想されます。
特にスワップ収入を狙って買いポジションを大量に保有している人は真っ青になったのではないでしょうか。


ところで、なぜ円高になることがそんなに問題なのでしょうか。
円高になるということは、日本製品が輸出される時の価格が高くなります。
これが国際競争力を失うということで、世界各国は自国の製品を安くするために通貨安に誘導するという政策をとっています。 日本だけはそれに取り残されるように円高が続いているので、 輸出という日本の主要産業が打撃を受けるとして問題視されているのです。

しかし、円高というのは少ない日本円でたくさんの外貨と両替が可能なので、外国から輸入されるものは安くなります。 それでは、逆に円安というのはどういう状況でしょうか。
外貨に対して日本円が安くなっている状態なので、先ほどのように自国製品を海外に売ろうと思った際に、 価格を安くすることができるので競争力が増します。アメリカや韓国、中国などはこうした政策がうまくいっているので、 自国製品を安く海外に販売して利益を得ています。

日本も円安になれば輸出産業は潤うことになるのですが、その反面として多くのものを輸入に頼っている状態で円安が進むと、 海外からの輸入品が高くなりますので、国民生活に悪影響を及ぼすことが考えられます。

FXとは?

外国為替証拠金取引(がいこくかわせ しょうこきん とりひき)」のことを日本とではFXと呼び、そのFXとはForeign eXchangeから省略されたものです。
また外国ではFOREX(フォレックス)と呼ばれています。

FXには他の外貨建ての金融商品といくつか異なる点があります。
まず多くの外貨建て商品では、通常であれば外貨を買ってから売るという取引になります。ですがFXでは売りからも買いからも取引が可能となっています。
FXは日本円しか持っていなくても、外国の通貨を取引することが可能です。

外貨預金・外貨両替などでは為替レートの売り相場と買い相場の差(スプレッド)が大きいのですが、FXではグッと小さいのも特徴でしょう。
クレジットカードで外国のものを買うとわかるのですが、カード会社に非常に有利なレートで成立していることが多いのです。

また証拠金取引の特徴であるレバレッジを利用することで何倍もの外貨を取引できます。
FXは多くの外貨を取り扱えるので、金利が高い通貨の買いポジション(ロング)を持つと金利がつくことがあります。

逆に売りポジション(ショート)を持つと金利を支払うことになることがあります。
これを狙ってロールアウト時間にトレードをする方もいます。