FXのデメリットも把握しておこう

どんなに優れたものにでも、必ずメリットの裏返しとなるデメリットというものがあります。
FXにもそれは当てはまるので、ここではFXが持つデメリット、リスクについて解説します。
いくつかのデメリットがあるので、取引の内容におけるデメリットと、FX業界におけるデメリットの2つに分類しました。

取引におけるデメリット

まずは、取引におけるデメリットから。

レバレッジによるリスク


FXは外国為替証拠金取引といいます。この「証拠金」という言葉が入っているのは、取引に必要な資金を全額用意しなくても取引が出来るということを意味しています。

このレバレッジに思わぬ損失を招くリスクがあります。
例えば、20分の1の資金で取引をしている状態というのは「レバレッジ20」という比率になるのですが、20分の1の資金で取引ができるということは、逆に考えると投資資金の20倍ものお金を運用していることになります。

利益が出ている時はレバレッジ効果を最大限に受けることができますが、その逆も然りです。

損失も20倍のスピードで拡大するので、アッと言う間にロスカットになり手持ち資金がなくなってしまうということも少なくありません。

24時間取引によるリスク

外国為替市場は世界のどこかで必ず動いているので、24時間いつでも取引が可能です。
これを言い換えると、24時間いつでも値動きがあるので、常に相場から目が離せない状況もありうるということです。 株であれば取引所が営業していない時間帯は株価が動くことがないので休んでいられるので、対照的です。

特に日本時間の夜中というのはロンドンやニューヨークといった、FX市場の参加者が多くなる時間帯と一致します。
日本人投資家が寝ている間に欧米で大変な相場変動があって、朝起きてみたら大きな損失が出ていた、ということも実際にあります。

業界におけるデメリット

FXが舞台にしている外国為替市場というのは、世界で最も多額の資金が動いている“世界最大の市場”です。 それだけに市場のシステムに対する安心感や信頼感はとても大きいのですが、 その外為市場に参加するために利用するFX業者というのは、全ての業者を100%信頼して良いかと言うと、 ちょっと「?」が付きます。

これまでにあったFX業者の経営破綻例を見てみると、代表的なものは
「FX札幌」「アルファFX」「日本ファースト証券」「ニッツウトレード」
などが挙げられます。これらの業者はいずれも個人顧客に対してFX取引のサービスを提供していましたが、 相場の急変動などによって経営環境が悪化し、そのまま破綻してしまいました。

銀行預金と違って、FX業者に預けているお金というのは預金保険の保護対象ではありません。FX業者が独自に信託保全などのスキームを設けていなければ、経営破綻によって預けていたお金の大半、 もしくは全部が戻ってこないという最悪の事態も有り得るのです。
このあたりは銀行預金とは全く考え方が異なるので、利用者それぞれ自己責任で利用しなければなりません。

最近では信託保全などのように、経営破綻した場合であっても別のところで顧客の資産を しっかりと守るようになっているところが多くなってきている(そうでないと生き残れない)ので、このデメリットについてはかなり改善されてきました。

しかし、中には最初から経営破綻を前提としているような怪しげな業者の参入もないわけではないので、こうした可能性がわずかでも残っている限りはデメリットとして意識せざるを得ないのではないかと思います。