FXが他の金融商品と比べて優れた点とは?

FX投資のメリットは非常に多く、それらをひとつずつ列挙していくとかなりの量になります。
ここでは、その中でもとりわけ大きいと思われるメリットをご紹介します。

低資金で始められる手軽さ


ひとつめは、何と言っても低資金での投資が可能であること。
FXにはレバレッジという概念があって、少ない資金で大きな資金を運用することができます。

多くのFX取引会社では2~3万円くらいから投資が可能で、他の投資商品(株など)と比べてもかなりお手軽であると言えるでしょう。
このレバレッジというのは日本語に訳すと「テコ」となり、 テコの原理で小さな力で大きなものを動かすということに例えられています。

売買単位は1万通貨が標準なんですが、最近は1,000通貨から取引が行えるFX取引業者もあり、数千円で始められる手軽さも魅力です。

24時間いつでも取引出来る

次に、FXのメリットとして、平日なら24時間いつでも取引ができるという点を挙げたいと思います。
日本の場合、株は午後3時で取引所がクローズとなるので、それ以降の取引はできません。 時間外取引というサービスを提供している証券会社もありますが、 その会社の中だけの売買なのでマニアックなサービスと言わざるを得ません。
その点、FXは24時間フルタイムで取引が可能です。
これは、世界各国の外為市場が時差によってずれていることに理由があります。
日本時間の早朝、ニュージーランドのウェリントンを皮切りに東京がオープンとなり、 ちょうど日本が夕方の5時になる頃に英国ロンドン市場がオープンになります。 そして夜の10時頃にはニューヨークがオープンとなり、ニューヨークがクローズとなる頃には翌日のウェリントンが開く…
という一日になります。
これら全ての市場での売買に参加することができるので、FX投資家は24時間いつでも投資のチャンスがあるのです。

特に外為市場というのは欧米での取引量が多いので、ロンドン時間やニューヨーク時間に 大きく相場が動くことがあります。仕事が終わった後にその時間帯を迎えるので、 サラリーマンにも投資のチャンスがいくらでもあるわけです。

株式に比べると手数料が格安

外国の通貨に投資をする商品というのは、他にもあります。
最も代表的なのは、外貨預金です。大手銀行などが取り扱っているのでご存知の方も多いと思いますが、 これはFXとは「似て非なるもの」です。
銀行というのは、インターバンク市場で外貨を取引しているので、 一般の顧客というのはその銀行を通じてインターバンク市場で外貨を売買することになります。 その際に銀行の手数料というのが発生して、これが意外に高いのです。
その点、FXというのは規制緩和によってインターバンク市場に直接注文を出すことができるので、 手数料は驚くほど安くなります。最近ではFX取引業者の競争も激しくなってきており、 手数料が無料というところがほとんどとなりました。 短期売買を繰り返すトレーダーにもなると手数料が重荷になっているものですが、FXの手数料の安さは非常に魅力的です。
株式の場合は通常、約定のたびに手数料が発生しますが、FXの場合は売買手数料は無料というFX取引業者がほとんどです。

スワップ金利(スワップポイント)の魅力


FXにはスワップ金利(スワップポイント)というちょっと聞き慣れないものがあります。
これは銀行にお金を預けた時にもらえる金利とはちょっと違っていて、 世界各国の金利差によって生じる差額を調整する為に支払われるものです。
ご存知のように日本は長らくゼロ金利政策が取られており、世界的に見ても最低水準の金利となっています。
これをFX的に考えると、他の国の通貨との金利差があるので、日本円を売って外国通貨を買って保有するということは、 その国との金利差を調整した際には金利を受け取る側に回ることができることになります。

事実、世界的にも高金利で知られているオーストラリアドル(豪ドル)と日本円との金利差は大きく、スワップは現在80円程度あります。
これは豪ドルの買いポジションを持っていると、1万豪ドルあたり80円少々のお金が毎日入ってくる という計算になります。
80円×365日=29,200円 となりますので、結構魅力的ではないでしょうか。
外貨預金よりもはるかに高く、しかも毎日もらえる金利というのはFXならではの特長です。

投資対象の通貨ペアは数種類のみ

株や投資信託など、他の金融取引を見てみると、数千種類とそれはもうたくさんの選択肢があります。
「東証平均株価」という指標に用いられている代表的な株の銘柄だけでも225種類あるので、 その中から有望な株を見つけるという作業は、プロでもなかなか難しいものです。 それを素人がやろうとしても、それはかなりの知識や努力を要するでしょう。

その点、FXというのは株でいう銘柄に相当する通貨ペアというのはせいぜい10種類くらいです。
本当は世界中の通貨を色々と組み合わせたペアがたくさんあるので数百種類有るのですが、日本人向けに用意されている通貨ペアは外国通貨と日本円を組み合わせたものが基本なので、それほど多くにはなりません。
中にはユーロ・ドルやポンド・ドルなど、世界的にも取引量が多くて代表的な通貨ペアについては 取引可能にしているFX業者もありますが、それを入れても何百種類になるということはありません。

これは一見、選択の幅が少なくなっているように感じるかも知れませんが、 実際には「ドル・円のみ」など特定の通貨ペアを専門的に売買する人が多いので、種類の多さというのはあまり意味がありません
むしろ、多すぎることで目移りしてしまい、投資資源を分散させてしまうことも考えられます。
分散投資はリスク管理の上で重要なことですが、同じFXという投資商品で通貨を分散するというのは、むしろリスクを増大させる危険性があります。

取引量が多く値動きが比較的穏やかなドル円や、高いスワップ金利が魅力の豪ドル円、 さらには荒い値動きで短期利益を狙いやすいポンド円など、少ない中には個性豊かな通貨ペアが揃っていますので、 それぞれの特徴を上手く採り入れながら投資をしていくと利益とリスク管理の両方を効率良く進めることができます。

少ない資金で大きな金額を動かすための「証拠金」

FXを日本語名で言うと「外国為替証拠金取引」といいまして、ここでいう「証拠金」というのがレバレッジ取引のことを指しています。 ちょっと別の例え話で説明しましょう。

ある人が、マンション物件を住宅ローンで購入したとします。
購入総額は3000万円。
全額をローンにするわけにはいかないので、頭金を300万円支払ったとします。
ローン手続きが完了して後は入居するだけという段階で、そのマンション物件を売って欲しいという人が現れました。 どうしても欲しいので3500万円出すと言っています。
まだ入居していないし、書類上の手続きだけで500万円儲かるのであればということで売却に応じました。
頭金300万円は売却した3500万円の中に含まれていますので、利益は500万円になりますね。

手持ちの資金300万円を使って3000万円の物件を一時的に保有し、3500万円で売却したことで、500万円の利益が生まれました(ローン金利は未考慮)。
これが、レバレッジ取引です。
実際に動いたお金は300万円だけです。
物件価格3000万円と比べると10分の1の300万円なので、これをFX流に言うと「レバレッジ10倍」となります。
この頭金300万円部分をFXでは「証拠金」と呼びます。
購入金額の全部を投入しなくても外国為替取引ができ、非常に高い投資効率で利益を出すことができることがFXの大きなメリットです。
実際のFXでは、お小遣い程度の数千円~数万円から取引をすることができます。

ただし、かつてはこのレバレッジは行き過ぎ感もあって400倍などというギャンブルにしか見えないレバレッジ取引を可能にしている業者もありましたが、これにはさすがに当局も動いて、
2010年7月1日からは最大50倍
2011年8月1日からは最大25倍
までのレバレッジしか設定できないという規則になっています。

運用方法次第で活用法はさまざま

このレバレッジこそがFXの味噌と言える部分で、個人投資家の場合、投資金額の全額を用意するレバレッジ1倍から、25倍までのラインアップがあります。
レバレッジが高ければそれだけ小額で大きな取引ができるので、ギャンブル性が高くなります。
高レバレッジの取引は、数分、数時間単位で取引を繰り返すデイトレード向きです。
低レバレッジの取引は、長期保有によって長いスパンで利益を狙う、外貨預金のような運用に向いています。
同じFXという投資商品であっても、レバレッジによって使い分けることができるというのは、大きなメリットです。

単純にレバレッジを1倍にして、豪ドルなどの高金利通貨を保有し続けていると、外貨預金と同じ効果が得られることはよく知られています。しかも、FXの場合は24時間いつでも売買が可能なので、いつでも円転(購入している外貨を円に戻すこと) することができます。
外貨預金の場合は日単位での売買となりますが、FXはいつでも売買ができるので、 相場の急変動などでリスクを感じた場合にすぐ売り抜けることや、その反対に為替の急変動で為替利益がでている場合は、 ひとまず利食いして大きな利益を狙うということもできるのです。
こうした機能はFXならではのもので、外貨預金では無理です。

また、FXは手数料が安く(大半は無料)、外貨預金のように高い手数料は不要なので、単に外貨預金をしたいという人にもFXは適しています
FX業者によっては、高金利通貨の買いポジションを持ち続けることによって得られるスワップ金利だけを振り替えて受け取ることができるところもあります。

投資信託の中には毎月配当を受け取ることができるものがありとても人気ですが、FXでも高金利通貨の買いポジションを保有し続けてスワップ金利だけを毎月受け取るという設定をすれば、同じ効果が得られるわけです。